2002/6月号

 「エッ!蕎麦粒山というのがあるの?」
「そうなんですよ。日本全国に沢山あるのですよ」
「何故、蕎麦粒山って名前をつけたんだろうね?」
「多分、山の頂上が三角形にとんがっていて、三角稜の蕎麦の実に似ていたんだと思うよ」
「何処にあるの?」
「じゃ、順番に書こうか(蕎麦というなのつくもの)」
 
◆蕎麦粒山
@ 東京都奥多摩郡
    奥多摩町日原
1473m
A 静岡県榛原郡中川横町 1627m
B 岐阜県損斐郡 1297m
C 長野県上水内郡小川村 1072m
◆蕎麦角山
D 岐阜県吉城郡宮川村 1222m
◆蕎麦ヶ岳
E 山口市  557m


  先に蕎麦粒山のことを紹介した。
 どんな山なのか、一度登って山のことをお知らせしたいと思い編集者達3人は蕎麦粒山に挑んだ。まずは関東地方奥多摩の蕎麦粒山。
 山の所在地はどこかと考えた。日本の県境は山の縦走路にある。件の山も東京都の奥多摩(正確には西多摩郡)と、埼玉県・秩父との境にあって、東京の山でもあり、埼玉の山でもある。我々は2002年3月31日、都内より車で奥多摩に向かった。



     アクセス
     

JR青梅線「奥多摩駅」で下車

バスで「日原(にっぱら)行き」に乗り、東日原で下車

北に向かって登山道に入る
MAP
 今年の桜はいつになく早く都内は終わってしまっていたが、3月31日奥多摩はひんやりとした空気の中、薄桃色の花が満開で曇天のやや暗い山壁の中に鮮やかであった。
 車を駐車場に置き、登頂開始!時は午前8時30分。尾根筋を登る為に急な登りが杉木立の中に続く。苦しいのは自分だけではないと筆者は言い聞かす。同道者も同じように頷く。暫くすると、右谷側の杉木立、左山側のコナラ林の間の道を歩くと尾根筋へ出た。約一時半で雑木林の続く尾根筋は未だ葉もつけない冬衣装で見透しがよい。生憎の曇天で見晴らしはよくなく周辺の山が望めないのは残念だったが、この道は楽しい。
登る事2時間半で分岐点の一杯水に到着(午前11時)。ここには避難用の無人小屋があり、板敷だがきれいにしてあった。一杯水は小屋より東へ少し行ったところにあった。夏には結構な給水場であろう。
 一休みして東京と埼玉県境の道を東(蕎麦粒山)へ向う。歩く事約1時間いよいよ山頂に登りかかる。午後12時過ぎ、待望の蕎麦粒山に到着!思わず「やった」と叫んでしまった。山頂はやや狭いところで西側は雑木、東側は川乗山に続くガレ道のあるところ。
そこにまさしく蕎麦粒を象徴するような三角形をした岩が鎮座していた。山の名前は遠くから望むと尖った三角の頂がまるで蕎麦粒を乗せたような山容が望めるのであろう。
 頂は麓からは見えず、縦走路や対向する山から眺められる筈、東にある川乗山からは見えると推定(調査不足でゴメンなさい・・・)。
昼食を摂っていると4人のご婦人達が我々と同じ道から到来。暫らくすると東側のガスのかかったガレ道を登ってくる若い男性2人が現われた。聴けば川乗山から今朝来たという。豪い健脚に脱帽してしまう。我々3人だけかと思ったが蕎麦粒も意外と人気があるのかなと一安心。
休む事30分、又の再訪を約して下山開始。下りは極楽と思ったがそうはいかない。日頃鍛えていないので足が大変。慎重に足を運ぶ。雑木林の枯木を杖にしての下山となる。余だ山は冬装束で樹々も葉をつけていない。でも処々に植樹したものかも知れないミツマタの花が咲き、キブシが花序を下げ、何か知らない樹が小さい青い芽をつけて早春の情景が喜ばしかった。

 痛い足を引きずって駐車場に辿り着いたのが午後3時45分、合計7時間15分の山行であった。
 帰りは多摩川渓谷の“蕎麦懐石”『丹縄』(※1)でビールで乾杯しそば会席で舌鼓をうち、
快い満足感と疲労感は都会の喧騒からの癒しとなったことは確かであった。
 興味のある方は是非チャレンジして下さい。行程は次の如し

《行 程》 《時 間》 《所要時間》 《標 準》
東 日 原  ⇒ 一 杯 水  8:30〜11:00 2.5H 3.0H
一 杯 水  ⇒ 蕎麦粒山 11:10〜12:10 1.0H 1.0H
蕎麦粒山 ⇒ 一 杯 水 12:40〜13:40 1.0H 1.0H
一 杯 水  ⇒ 東 日 原 14:00〜15:35 1.5H 2.0H
(※1)蕎麦懐石 丹縄(たんなわ)
〒198−0102
東京都西多摩郡奥多摩町川井字丹縄53
<TEL>0428−85−1108
<営業時間>
午前11時〜午後6時オーダーストップ(4月〜11月)

午前11時〜午後5時オーダーストップ(12月〜3月)
<休業日>原則として月曜日(月曜が休日の場合はその翌日)
※懐石料理はご予約を、団体様は早めにご連絡を。


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